未来を拓く先駆者 「現場」での経験を活かして、物流業界全体の未来を変えたい
DX事業本部 角田 新
世界を「線」でつなぐ物流に強く興味を感じた
小さい頃から地理が好きで、世界中の国旗を暗記している子供でした。
大学でも地理の研究をし、大学4年生の頃に1年間休学してバックパックで世界一周をしたこともあります。そういった経緯から色々な国同士の繋がり、モノの流れ、そういうものに興味を強く持つようになり、新卒で物流企業に入社しました。
成田空港で輸入通関の業務を経験した後、商社や外資系の消費財メーカーなどでサプライチェーン周りの在庫管理、購買などの仕事を行ってきました。
最初の物流企業では、「人に仕事がついて」しまっており、属人化が残り残業時間も長く、変えるべきことがたくさんありながら、なかなか変えられないという状況を目の当たりにしてきました。
前職では、ホワイト物流の実現を掲げ、物流プロジェクトリーダーとして物流DXのシステム導入を担当しました。
この経験をもとに、物流業界に留まるのではなく外に出てシステムを作り提案する立場になることで、一社だけの改善ではなく物流業界自体を変えることができるのでは?と感じたのが、当社への転職のきっかけでした。
伸びしろのある業界だからこそ、今、やる価値がある
現在は物流業界向けにAI最適配車サービスの提案を行っています。
簡単に説明すると、AIが自動で配車を行い、配送業務の効率化や属人化脱却を支援し、最適な配車を提供するサービスです。商材によってはお客様の消費量を予測し、最も効率的なタイミングでの配車をします。配送ルートの最適化のみを扱うサービスは他社にもありますが、消費予測や配送日の最適化までできるサービスを提供しているのは現状当社の扱うAI最適配車サービスのみです。
また新規顧客と会話することで新たな案件発掘のための提案活動も行っています。社内でも物流経験があるのは私だけなので、これまでの経験を活かした知見の共有や、お客様に近い立場での会話ができると感じています。
物流業界では、働き方改革に伴う「2024年問題」という大きな課題を抱えています。ドライバーの時間外労働時間の上限が規制されるようになることで物流のホワイト化が進む一方、ドライバーの確保はこれまで以上に難しくなっていきます。
そのため、これまでドライバーや配車担当者の独自の知見に頼っていたところに、AIの力を使う必要が出てきます。
AIを用いることで、同じ輸送能力でも配送効率化が向上し、配送時間や人員の削減が可能となり物流費を下げることができます。
少子高齢化という観点でも、今後の労働力確保が重要であるため、このようなサービスを企業が導入することで、働きやすい環境をドライバーに提供でき、サービスを導入している働きやすい企業がドライバーに選ばれる、結果として働き手の確保を実現できます。
まだまだDX化が進んでいない伸びしろのある業界だからこそ、今やるべきだと感じています。
これまで、「10年後のことを考えたときに、今このタイミングでドライバーの働き方を変えなければ、10年後にいくらコストをかけても手遅れだ」と長期的な目線を持ち、直近のコスト増を厭わないという考え方で担当してきました。企業である以上利益を追求することは重要ですが、
必ずしも採算だけでなく、そこにいる現場の方々の働き方を良くできる、本当の「現場主義」のビジネスを創る、ということも重要だと個人的には考えています。
「現場」目線で考え抜くことを徹底する
仕事をする上で「三現主義」とよく言いますが、とにかく「現場」を強く意識しています。
ちょうど現在、AI最適配車サービスの実証実験を実施している企業の担当をしており、そこでも「これをすることで、現場の何が変わるのか」という目線を大切にしています。
実際に動く人の運用が具体的にどう変わるのか、物流業界の「現場」を知っている自分だからこそ、丁寧に変化点を説明し、理解してもらう、これが一番重要だと考えています。
また時間に対する意識も強いですね。
物流で言えば、航空便の到着待機や車両の待機時間など、もったいない時間を極力減らし、効率良く業務ができるような環境を整えたいと思います。最短距離で、効率よく仕事をすることで、気持ちに余裕をもって業務に取り組めると考えています。
一秒を争うサプライチェーンでの経験もあるため、チームで働くにあたっては現状の分析・認識がきちんとできて物事に優先順位がつけられる人、自分がどこにいて、自分はどの手札を持っていて、どの順番で進めると一番効率がいいのか?を考えることができる人と一緒に働きたいですね。
「事実」と「感想」を混ぜて話をする人がいますが、「事実」と「感想」は明確に分けて話す、主語を大事にする、そのあたりも個人的には大事にしていることです。