サマリー

Supership株式会社など5社のグループ企業の持株会社として、その経営戦略方針策定及びコーポレート業務全般を司るSupershipホールディングス株式会社(以下、Supership ホールディングス)。同グループでは、正確かつ膨大な量を誇るデータと、そのデータを使いこなすためのテクノロジーをもとに、データコンサルティング、DMP提供、AI構築、広告配信プラットフォームの提供を行うことで、お客さま企業のデジタルトランスフォーメーションをワンストップで支援している。2020年6月に実施したグループ拠点の統合を機に、より高速かつ堅牢で安定した社内ネットワーク環境の実現に向け、同社が選択したのは、ジュニパーネットワークス製品だった。

課題・目的

  • 強固で安定したネットワーク環境が必要不可欠
  • 本社移転するタイミングでのシステム刷新を検討

導入後の効果

  • グループ企業の拠点統合に合わせネットワーク基盤を刷新
  • SRX1500、EX3400をベースに高速かつ堅牢なネットワーク基盤を構築
  • バーチャルシャーシ機能により、高い拡張性と運用負荷の軽減を実現
  • システム提案、導入工程における日商エレクトロニクス(現、双日テックイノベーション)の対応に高い評価

導入した商品・ソリューション

プロフィール

情報基盤統括部
川田 秀明 氏(写真左)
プロダクト開発本部
黒澤 潔裕 氏(写真中央)
情報基盤統括部
鈴木 雄也 氏(写真右)
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情報基盤統括部
川田 秀明 氏(写真左)
プロダクト開発本部
黒澤 潔裕 氏(写真中央)
情報基盤統括部
鈴木 雄也 氏(写真右)
企業名 Supershipホールディングス株式会社様
所在地 東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー27階
設立 2014年(平成26)年10月
事業内容 以下に示すグループ企業の経営戦略方針策定及びコーポレート業務全般
・Supership株式会社
・Momentum株式会社
・シナリオ株式会社
・DATUM STUDIO株式会社
・ちゅらデータ株式会社

 

導入の経緯

最新技術を駆使したビジネスを支えるネットワーク基盤が不可欠に

情報基盤統括部 情報基盤統括 グループ グループリーダー 
川田 秀明 氏
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情報基盤統括部 情報基盤統括 グループ グループリーダー
川田 秀明 氏

グループパーパスとして『ミライリアルの幸せを、デジタルの力で創る』を掲げ、あらゆるステークホルダーに対して、その幸せな未来に寄与できる価値提供を行うSupership ホールディングス。同グループのビジネス戦略における対象領域ついて、Supership ホールディングス株式会社 情報基盤統括部 情報基盤統括グループ グループリーダーの川田秀明氏は、次のように話す。

「2つの戦略領域があります。最初は、5GやIoTなどのネクスト・スクリーンを見据えながら、デジタル広告を中心に膨大なデータを取り扱うことができる強みを活かしたマーケティングテクノロジー領域。次に、データ解析やデータサイエンス、さらに昨今のビッグデータアナリティクスなどの主に非マーケティングを対象にしたデータテクノロジー領域です」。

まさに従来のデータテクノロジーから最新のトレンドに対応したマーケティング、アナリティクス、プラットフォーム提供に至るまで、幅広い技術を駆使してビジネス領域をカバーする同グループにとって、これらのビジネスの足回りとも言える強固で安定したネットワーク環境は必要不可欠なものだった。そのような中、虎ノ門ヒルズビジネスタワーに開設される新たな拠点へのグループ企業オフィス統合という計画を決定した同社では、「ネットワーク基盤刷新に向けた絶好のタイミング」と判断し、導入製品に関する検討を開始する。

プロセス

選定理由、導入の経緯および流れ

バーチャルシャーシを含む製品機能・品質に加え、日商エレクトロニクスの提案姿勢を高く評価

今回、製品選定を担当した、Supership株式会社 プロダクト開発本部 アドテクノロジーセンター AdPlatform担当の黒澤潔裕氏は、既にジュニパーネットワークス製品の利用経験があった。より高速で堅牢なネットワーク基盤の実現という命題に向け、黒澤氏は、「今回はファイアウォールとイーサネットスイッチとして、SRX1500、EX3400について検討を重ねました。両機種共に信頼性が高いと感じていましたが、特にファイアウォール製品であるSRX1500については、その品質について定評があり、操作性やコンフィグレーションについても非常に分かり易く、その有効性が明らかでした。また、スイッチ製品のEX3400については、バーチャルシャーシ機能による拡張性や物理スイッチ管理負荷の軽減について高く評価しました」とジュニパーネットワークス製品の優位性を強調する。

製品の優位性に加え、黒澤氏は、提案時における日商エレクトロニクスの対応についても言及し、「ご提案におけるプリセールス担当者の手厚い対応には、非常に感銘を受けました。複数のベンダーに提案いただき質疑を行いましたが、中でも日商エレクトロニクスからは、弊社が要求した内容以上のアウトプットを提出いただけたというのが正直な感想です。たとえば、無線LANの品質に関する様々なコメントや、ファイアウォール機能に関する事前の検証結果などをご提示いただき、こちらもかなり勉強になりました」と高い評価を加える。

こうして、ジュニパーネットワークス製品の優位性、および日商エレクトロニクスの提案・対応を評価した同社では、2019年12月、製品の導入を決定する。

コロナ禍の状況で2020年6月のカットオーバーを死守

導入決定後、2020年の1月から2月にかけて、Supershipホールディングス、Supership、日商エレクトロニクスは、ネットワーク稼働に向けた打ち合わせを開始する。6月の新オフィス開設をターゲットとして作業が進む中、この工程を直撃したのが新型コロナウィルスだった。

当時の状況を振り返り、黒澤氏は、「今年の4月末から5月の頭にかけて機器が納入され、日商エレクトロニクスにテストや簡単なコンフィグレーションを行ってもらいましたが、新型コロナの影響でインターネット回線の開通が遅れたり、ラックを組み立てる作業員が来られなかったりと、実環境で機器設置ができない状況に陥りました」と話す。

通常では発生し得ない過酷な状況下ではあったものの、「オープンの日程だけは延期しないことを念頭に、全員一丸となって対応した」ことで、2020年6月15日、新たなネットワーク基盤は、無事実運用を開始した。

SRX1500による高信頼性とEX3400のバーチャルシャーシによる拡張性、運用負荷軽減を両立した新ネットワーク基盤

新たなネットワーク基盤には当初からの提案通り、SRX1500とEX3400が導入されている。サーキットスイッチ、コアスイッチ、そしてアグリゲートスイッチとして構成されたEX3400は、バーチャルシャーシ機能により、1台の論理構成として取り扱うことができ、トータル的な導入コスト、物理スペース、管理負荷などの削減が可能となっている。

バーチャルシャーシについて黒澤氏は、現状は空きポートが多く100%活用する状況に至っていないとしながらも、今後の展開を含めて「たとえば、フロアで展開するケーブルの数が倍になったというような状況が発生した場合でも、バーチャルシャーシを活用することで、シームレスかつ容易な拡張が可能となると期待しています」と話す。

導入の効果

障害による機会損失や回線速度による業務の遅延を排除し、高速かつ安定した運用を実現

情報基盤統括部 情報基盤統括グループ
鈴木 雄也 氏
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情報基盤統括部 情報基盤統括グループ
鈴木 雄也 氏

実運用の開始から、まだ4ヶ月あまりしか経過していない段階ではあるものの、新たなネットワーク基盤導入による効果は明らかになっている。

川田氏は「以前のネットワーク基盤と比べて、耐障害性および可用性が各段に向上したと感じています。ネットワークを駆使する私達の業務では、仮に障害が発生した場合の機会損失、デメリットは甚大であるため、今回のネットワーク基盤でそのリスクを抑制できるようになったことは、会社にとって大きな導入効果だったと思います」と話す。

Supershipホールディングス株式会社 情報基盤統括部 情報基盤統括グループの鈴木雄也氏は、今回構築したネットワーク基盤について「以前のネットワーク環境では帯域などの問題もあって、高負荷な作業を大人数で実施した場合、ネットワークが途切れるといった状況が発生することもありましたが、新たなネットワークでは、このような問題はまったく発生せず、安定稼動を続けています」と話す。

同社のグループ企業の中には、VR関連のコンテンツを制作している部門があり、大容量のトラフィックが日々やりとりされている。このためネットワークのスピード、つまり帯域確保については非常にクリティカルな課題となっていた。「以前のオフィスでは、VR関連作業を行う際に都度20mものLANケーブルでバックボーンスイッチに接続するといった状況がありましたが、現在ではそのような対応も不要となりました」と黒澤氏も補足する。

製品導入によるメリットに加え、鈴木氏は、日商エレクトロニクスの貢献について触れ、「導入プロジェクトの中では、どうしてもトラブルが発生します。そのような場合でも、日商エレクトロニクスは内部で様々な検証を行うとともに、不明点をメーカーへスムーズにつなぐことで非常にスピーディな解決を図ってくれました。これによって6月の新オフィスオープンの際には、何もトラブルが発生しないという状況までもっていってくれました。このような対応について高く評価しています」と話す。

他の拠点も含めた展開も視野に新ネットワークを最大限に活用

新型コロナウィルスの影響によって、リモートワークが併用され、オフィスを利用する社員の数も決して多くはないSupershipグループだが、今回のネットワーク基盤刷新の成功により、今後の展開に向けた確かな足がかりを得ることができた。

黒澤氏は、「弊社グループは大阪や北海道にも拠点があります。今回のプロジェクトの成功によって、万が一これらの拠点でネットワークに関する問題が頻発するようになる状態が発生した場合でも、ジュニパーネットワークス製品の導入を提案することで、問題解決が図れるという確証が得られました」とその抱負を話す。

『ミライリアル』を念頭に、あらゆるステークホルダーに対して、未来に寄与できる価値提供を行うSupershipホールディングス。様々な最新技術を駆使したビジネスを展開する同社にとって、SRX1500およびEX3400をコアとしたジュニパーネットワークス製品は重要な存在となっている。

※社名、所属部署名、役職名は、取材当時のものです。