重大なセキュリティ事故は管理されていないIT資産が主な原因となり、発生します。
管理されていない脆弱なデバイスがネットワーク上に1台でも存在すると、そこを起点
に権限昇格を経て機密情報へのアクセスやランサムウェア攻撃を行うなどのいわゆる
ラテラルムーブメントが可能になり、企業にとって致命的なダメージとなってしまいます。
そこで以下の3つの概念が重要になってきますが、今回はその中のIT資産管理に焦点
を当てて効果的な対策について考えてみたいと思います。
IT資産管理ツールにMicrosoft Intuneをご利用の方は多いと思います。
そのMicrosoft IntuneにForescoutというデバイス発見ツールを組み合わせて以下の
ような役割分担をさせることでIT資産管理の第一ステップであるデバイス登録を確実
に実施することが可能になります。
Microsoftは
Forescoutは
実際にデバイスが登録されるまでの流れをもう少し詳細に見ていくことにします。
STEP1.デバイス接続
STEP2.Forescoutがデバイスを検出、分類
STEP3.ForescoutがIntuneに登録状況を照会
STEP4.登録状況が判明
STEP5.Forescoutが未登録デバイスの通信を制御
STEP6.デバイス登録完了
Microsoft Intuneをお使いの場合、このような利点が出せるのはForescoutを
組みわせた時だけです。
Microsoft Intuneのデバイス管理能力とForescoutの高い検出能力、未登録
デバイスの通信制御能力がうまくコラボレーションすることでのみ実現可能です。
今回はMicrosoft IntuneにForescoutを組みわせてIT資産管理に焦点を当て、
対策を行うことでネットワーク上のすべてのデバイスが管理出来るようになりました。
管理されていない端末がネットワーク上からいなくなり、セキュリティ事故
発生のリスクはかなり軽減されたかもしれませんが、もちろん、それだけ
で十分とは言えません。
次回は前述した3つの重要な概念の2つ目、デバイスコンプライアンス管理
について考えて行きたいと思います。