前回までで未登録のデバイスに加え、非準拠のデバイスも継続的に監視出来る
ようになり、セキュリティ事故発生のリスクはさらに軽減されました。
セキュリティ事故を未然に防ぐための対策が重要なことは間違いありませんが、
それと同等に重要なのは防げなかった際の対策です。
例えば、マルウェアに感染してしまったデバイスがネットワーク上に存在すると、
マルウェアの活動によって被害が拡大するかもしれません。
そのようなデバイスはいち早く検知し、ネットワーク上から切り離す必要があります。
そこで、今回はこのネットワークアクセスコントロールについて考えて行きます。
今回の対策もMicrosoft IntuneとForescoutを組み合わせることで実現出来ます。
Microsoftは
Forescoutは
STEP 1. 接続されたデバイスが侵害される
STEP 2.Intuneが異常を検知
STEP 3.ForescoutがIntuneに状態を照会
STEP 4. Intuneが侵害を返答
STEP 5. Forescoutが侵害されたデバイスを切断/隔離
第一回、第二回はともに特定サイトへのリダイレクトによる通信制御を行って
いましたが、今回は緊急を要するため、切断あるいは隔離による通信制御
を行いました。
その他、管理者への通知なども含めてForescoutはポリシーにより、状況に
応じて様々なアクションがとることが可能です。
以上、3回にわたってIntuneとForescoutを連携させることで3つの重要な
概念(IT資産管理、デバイスコンプライアンス管理、ネットワークアクセス
コントール)をカバーする仕組みやその利点について考えてきました。
Forescoutは他にもいろいろなサードパーティ製品と連携することが出来る
ため、引き続き、皆様に発信していけたらと考えております。