同じ規格の光トランシーバーなのに、使用するネットワーク装置のメーカーや機種ごとに購入されていることはありませんか?
先日複数のメーカーのスイッチ製品を検証するためにそれぞれのスイッチメーカー専用の光トランシーバーを調達することになったのですが、
メーカーや機種が増えるほど、保有する光トランシーバーの種類も増え、調達や保管、管理のコストが増大してしまう問題に頭を悩ませてしまいました。
そこで今回は、当社でProLabsの光トランシーバーと『ProTune(プロチューン)』というツールを使って、この課題を解決した事例を紹介したいと思います!
<ProTuneが提供する機能と特徴>
①複数プラットフォームに対応した光トランシーバーのコーディング
対応フォームファクタ:QSFP-DD, QSFP56, QSFP28, QSFP+, SFP, SFP+, XFP
②固定波長/チャンネルのチューニング(DWDM SFP+ and XFP)
③コーディング・チューニングの最新データを提供
④使用できるのは管理者または承認されたスタッフのみ。コーディング履歴のトレースも可能
⑤USB接続でPCからローカル給電可能、AC電源接続は不要
※コーディングできるハードウェアとベンダー互換コードの組み合わせはすべてが網羅されているわけではありませんので事前に弊社までお問合せください!
※お客様でコーディングされた光トランシーバーの動作保証は行っておりませんのでご了承ください
まずはProTune本体と同梱USBケーブル、ProLabsの光トランシーバーを用意します。(ProLabsへ事前にアカウント申請が必要となります)
続いて、ProLabsのホームページからProTuneアプリケーションをダウンロードして、PCにインストール。
これで事前の準備は完了です!
次に、コーディングの手順を説明します。
①ProTuneをPCに接続
②ProLabsの光トランシーバーをProTuneに挿す
③認識されたら画面が表示される
④OEMやコードを必要に沿って選択
⑤「Re-Code」ボタンを押す
⑥コード書き換え完了
とても簡単でしょう?専門スキルを持つエンジニアでなくても簡単に操作できますよ!
今回はQSFP-100G-ER4Lの光トランシーバーを使って、Juniper互換コードからMSA標準コードに書き換えるところを実践してみたいと思います。
ここからは実際の画面を見ていきましょう!

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- ↑ProTuneに挿した光トランシーバーの基本情報と状態が見えますね。
現在の光トランシーバーはJuniper互換の“QSFP-100G-ER4L-C”であることが確認できました。

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- ↑光トランシーバーの温度、消費電力などの情報も見ることができますね!

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- ↑Requested OEMから書き換え先のメーカーを選択することができます。
先ほどご説明した通り、光トランシーバーによってすべてのコードに対応していないので、ご注意ください。
↑Requested compatibilityから書き換え可能なコードが確認できます。
ここでは、“MSA Compliant: QSFP28-100GB-ER4L-C”を選びます。

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- ↑コードを選択し「Re-Code」ボタンを押したら書き込み中の画面が出てきます!

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- ↑完了後最初の画面に戻って、コード情報を確認したら書き換え完了です!
1分間もかからずに終わりましたよ!

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- ↑そして、コーディングの履歴もばっちり確認できました。
どうでしょう、GUIベースでとても簡単だと思いませんか?!
ではコードを書き換える前と後(Juniper互換コードとMSA標準コード)では、表示や動作にどのような違いがあるのでしょうか?
比較検証した結果を次に見てみましょう。
前回の記事(世界最速!?ProLabsの光トランシーバーをJuniperMX304で検証してみた | NE Lab )での検証と同じく、
コマンド上で出力される結果の差異や、トラフィックが問題なく流れること、またトラフィックを流した際に正常にカウンタが上がるか等の確認を行いました。
まずJuniper互換コードとMSA標準コードの表示の違いから見てみましょう。
Juniper互換コードの光トランシーバーは、パーツナンバーが表示されますが、MSA標準コードの光トランシーバーではNON-JNPRと表示されます。
Juniper互換コードの検証時のキャプチャ画面を見ながら解説します。
あれ?「show chassis pic」の「part number」は100G-ER4Lで表示されるのに、「show chassis hardware」の「Description」は「ER4」で表示されていますよね、一体なぜでしょうか?
その理由はメーカーによってDescriptionの表示が違うことがあるためですが、パフォーマンスには影響しませんのでご安心ください!
実際に検証してみた結果、確かにリンクアップの速度や動作、疎通などの問題はありませんでした。
1時間ほどトラフィックを流し続けてもロスは発生しませんでした。
続いて、ER4とER4Lの違いを説明いたします!
ER4では、FEC(エラー訂正機能)がなくても40kmの距離でtransmitが可能な光トランシーバーです。
ER4LはFECを有効状態にしたら40kmのtransmit可能ですが、FECが無効状態だと30kmまでの制限があります。
さて、最後にトラフィック検証での温度変化に関する確認結果を紹介します!
↓トラフィック検証前
↓トラフィック検証後
1時間トラフィック検証をした後、すぐにコマンドで確認した結果です。
温度は高くなると想定していたのですが、実際には変化はほとんどありませんでした。
今回はJuniper機器を使ってProLabs光トランシーバーのコードを書き換えてを比較してみるという検証をしてみました。
結果として、同じハードウェアを使ってJuniper互換コードとMSA標準コードを書き換えてもパフォーマンスは変わらずに使えるということが証明できました。
例えば、ProTuneを使って下記のようなシーンでご活用いただくのはいかがでしょうか。
・マルチベンダー環境でのSFP部材の共有化
・様々な装置メーカー、機種を検証するラボ用共通SFP
どちらもネットワーク装置メーカーや機種ごとにそれぞれSFPを用意することなく、必要最小限のハードウェアを使用機器に合わせて都度コーディングをして使うことによって、無駄なSFP購入費用や保管・管理費用を低減することができるのではないでしょうか?
このようなものをずっと待っていました!!と思われた方は、日商エレクトロニクスへお問い合わせください!
さて、今回あまり詳しく触れることができなかったJuniper互換コードとMSA標準コードの違いについて、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?!
次回の記事では両者の違いについて解説したいと思います!是非、お楽しみに!
黄 嘉琳
入社1年目のエンジニア
ネットワークと自動化開発の二刀流エンジニアを目指してます。
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