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STech Iがローカル5G実現ソリューションにCelonaを選んだ理由
企業のITインフラにおける課題、特にネットワークの遅延やセキュリティ、帯域幅の制限は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるうえで大きな障害となります。
当社は、ローカル5G製品Celonaの国内初販売代理店として、これらの課題を解決する新たな選択肢を提供します。
本記事では、ローカル5Gがどのようにして企業のIT環境に価値をもたらすか、特にAI/IoT利活用ではどのように貢献するのかを具体例を交えて解説します。
そして、当社がなぜソリューションとしてCelona選んだのか、DXを加速させるための重要なステップとしてCelonaはどのようにITインフラの課題解決につながるのか、
そのメリットをぜひご一読ください。

谷地 陽奈
入社から3年間Juniper製品のプリSEとして活動後、現在はテックマーケとして活動中
この度当社はローカル5Gのスタートアップ、Celonaの国内初販売代理店になりました。
数あるローカル5Gベンダーの中から、なぜ 当社がCelonaを選んだのか、その背景について本記事でご説明いたします。
まずは、ローカル5Gが求められている背景から説明していきます。
1. ローカル5Gの求められる背景
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展により、高速で安定した通信インフラの重要性が高まっています。特に製造業や医療、スマートシティといった分野では、大量のデータをリアルタイムでアップロード・処理する必要があり、従来の通信では対応が難しくなっています。
例えば、製造現場ではロボットやIoT機器が連携し、高速かつ低遅延な通信が求められる一方、通信のセキュリティも課題となっています。このようなニーズを受け、特定のエリアで安定した通信を提供するローカル5Gが注目を集めています。
ローカル5Gは、理論値として最大20Gbpsの伝送速度、1ミリ秒の低遅延、100万台/km²の同時接続を可能とする、企業や施設での通信インフラとして有力な選択肢です。
加えて、パブリック5Gと比較すると、用途に応じた柔軟な通信の設計が可能、よりセキュアな環境を構築できるといった面もあります。
具体例として、現場のカメラ映像からAIで解析して異常検知をさせたい場合、エンドポイントから容量が大きいカメラ映像を回線経由でアップロードしなくてはいけないのですが、画一的に制限された回線では、容量が足りず遅延が発生します。
そうすると受け取る側ではタイミングによって欠損データとなり、十分な解析結果を得られない可能性が高くなります。
一方ローカル5Gでは、アップロード方向を増強・利用者単位で個別最適化することができるため、十分な環境を提供することができます。

しかし製品導入自体のハードルが高く、なかなか普及が進んでいないといった現状もあります。
2. 現状の課題
ローカル5Gには現状、普及に向けていくつかの課題があります。
まず、非常にコストがかかるという点です。
ローカル5Gネットワークの構築には、通信機器の調達やインフラ整備、運用管理に多大なコストがかかるため、特に中小企業にとっては導入のハードルが高くなっています。
また、技術が複雑であることも問題の一つです。ローカル5Gの技術は、従来の通信技術に比べて高度で要素としても複雑なため、専門的かつ包括的な知識やスキルが求められます。そのため、企業が自社のニーズに合わせて最適なローカル5Gネットワークを構築・運用するには、高度な技術サポートが必要です。
さらに、免許取得のハードルが高いという課題もあります。ローカル5Gを運用するためには、必要な周波数帯域を取得するための免許が必要ですが、これには審査や手続きが複雑で時間がかかるため、企業が自社でローカル5Gを運用するためには一定の準備とリソースが求められます。
3. 課題を解決する製品として選ばれたCelona
当社では、これらの課題を解決するために、複数のローカル5G製品を比較検討しました。その結果、Celonaが、コスト、運用のし易さにおいて他の製品よりも優位性があると考えました。
Celonaではローカル5Gに必要な要素(SIM、アクセスポイント、5Gコア、管理ソフトウェア)をシングルベンダーで比較的シンプルな構成で提供しています。
さらに管理ソフトウェアであるCelona Orchestratorは、非常に直感的でわかりやすいGUIを提供しており、モバイルネットワークの特別な知識が無くても運用をすることができます。

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Celonaは、低コストでありながらマイクロスライシングなど特徴的な機能を提供し、導入後の運用においてもシンプルで直感的に使えるインターフェースを備えており、企業の負担を大きく軽減します。
これにより、企業が迅速にローカル5Gネットワークを導入し、運用を開始するためのハードルを大幅に下げることができると考えています。
4. さいごに
当社では、ローカル5G導入/普及におけるハードルに着目し、”安価&簡便”を実現するCelonaをローカル5Gソリューションとして取り扱い始めました。
これにより、企業は低コストで簡単に導入できる高性能な通信インフラを手に入れ、運用の負担を大幅に軽減できます。
ここまで、読み進めたところで“独自で構築”かつ“安価&簡便”がアピールポイントなら、Wi-Fiを使えばなんとかなるのでは?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
次回記事ではWi-Fi製品とローカル5G製品の比較をしていきます。
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