HCI選定に悩んだら? ESXiやHyper-Vからの移行も容易! 注目の「Nutanix Move」でハイブリッドクラウド化を推進

2025年3月28日

HCI選定に悩んだら? ESXiやHyper-Vからの移行も容易! 注目の「Nutanix Move」でコスト削減と移行の効率化を実現

VMwareの買収とライセンス体系変更は、リプレイスが迫る3Tier型のインフラや既存VMware環境の企業にとって大きなニュースでした。「今後の運用コストは?」「他の選択肢は?」と、検討する企業は限られた時間の中で新たな選択肢を探す必要が生じたのです。
そんな中で注目されているのが、Nutanixの無償移行ツール「Nutanix Move」です。本記事では、HCI選定の重要なポイントである「費用」と「移行プロセス」に着目し、Nutanix Moveを活用したスムーズなHCI移行について詳しく解説します。

HCI選定の重要ポイント「費用」と「移行プロセス」を考える

過去のブログでも触れましたが、2023年に米Broadcom社がVMWare社を買収したことは利用者や導入検討者にとって大きなニュースとなりました。その後、ライセンス体系や価格モデルなどの変更が進行していることから、HCI導入検討企業にとって、改めて選定候補の見直す動きが広がっています。

つまり、これからHCI利用を検討している企業も、VMwareのHCI利用企業も、VMware以外の候補をリストアップするとともに、選定ポイントをチェックする必要が出てきたのです。まず、HCI選定時に考慮すべき主なポイント(一例)を挙げてみましょう。

  • コスト:初期費用、ライセンス、運用コスト): TCO抑制が可能かどうか?
  • 移行の負荷:既存環境からスムーズに移行できるか?
  • 運用管理:シンプルな管理画面、自動化機能などはないか?
  • 拡張性:将来的なスケールアップが容易か?
  • ハイブリッドクラウド対応:クラウドとの連携が可能か?
  • パートナー:インフラ導入/移行を行うにあたり、信頼できるパートナーは?

この中でも、大きな懸念点の1つとなるのがコストの問題ではないでしょうか。運用面で「今後、ハイパーバイザーのライセンスコストは高騰しないか?」といった不安の声も聞こえてきます。

また、新たな環境に移行する場合、移行作業に関する負荷もHCI選定時に押さえておきたい重要ポイントの1つです。特に、VMware ESXiやHyper-V環境からコストや負荷を抑えてスムーズに移行できるかどうかは重要なポイントです。整理すると、「コストを抑えること」「移行しやすいこと」が、今後のHCI選定の鍵と言うことになります。

費用面で大きなメリットがある「Nutanix Move」採用企業が増えている

HCI導入検討企業にとって、重視したい点は初期コストや移行コストを抑えるとともに、運用コストを抑制しTCO削減につなげることです。しかし、既存の3Tier型やVMware環境からの移行からはコストがかかる上、運用コストが発生しTCO削減につながらない可能性があるというのが大きな懸念点です。

まず、コストの面を見てみましょう。
その点、NutanixのハイパーバイザーであるNutanix AHVはライセンス不要という点もあり、運用コストを抑えられる点は大きなメリットです。また、無償の移行ツール「Nutanix Move」が利用できるので、追加費用は発生しないというメリットがあります。

※1. AHVはvSphere Enterprise Plus相当の機能を網羅し、同等以上の機能を利用可能です。

次に、移行面について見てみましょう。
Nutanixでは、移行ツールNutanix Moveを活用することで、既存のVMware ESXiやHyper-Vなどの環境からのスムーズな移行を実現します。このような点が高く評価され、最近ではNutanix Moveを活用した移行実績も増えています。次項では、このNutanix Moveについてもう少し詳しく見ていきましょう。

Nutanix Moveでの移行は難しくない!移行フロー解説

Nutanix Moveは、HCIに移行を検討したいものの不安がある企業にとって、移行のハードルを下げるツールと言えます。ここでは、Nutanix Moveの概要や特長と移行フロー、そして移行イメージについて紹介します。

■Nutanix Moveの概要
Nutanix Moveを一言で述べると、既存の仮想環境からNutanixへの自動マイグレーションツールです。Nutanixへの移行方法はほかにもありますが、Nutanix Moveを活用すれば、既存のVMware ESXiやHyper-Vなど(下表参照、Nutanix Move 5.5の場合の一例)から、難しい操作をすることなく仮想環境から移行することができます。

■Nutanix Move 5.5で移行可能なパターンの詳細(最新情報についてはお問い合わせください)

また、Nutanix Moveの主な特長として下記の点が挙げられます。

  • OS再起動程度の停止時間での移行を実現(短いダウンタイムで移行可能)
  • ネットワークの設定を保持したまま移行できる
  • 自動でAHV 準仮想化ドライバ(VirtIO)を追加
  • テスト移行実施可能
  • ツールのライセンス費用、追加コストは不要

■Nutanix Moveの移行フロー
次に、Nutanix Moveを活用して移行する際のフローを見てみましょう。

(1)環境設定
移行元(ターゲット)と移行先(ソース)の環境を設定します。これは、移行前の準備として、移行元と移行先をNutanix Moveに認識させる作業と言えます。

(2)マイグレーションプラン作成
移行する仮想マシン(VM)のリストを作成し、マイグレーションプランを立てます。この段階では、移行のスケジュールや優先順位を決定し、移行元と移行先のリソース要件を確認します。

(3)マイグレーションプラン実行
作成したマイグレーションプランにもとづいて、Nutanix Moveが仮想マシンの移行を開始します。Nutanix Moveは、VMのデータを移行先にコピーし、必要な設定を自動的に行います。

(4)カットオーバー
移行完了後、本番環境に切り替えを行います。これにより、移行元のVMを停止し、移行先のNutanix AHV上のVMを正式に運用開始します。カットオーバー後は、移行先の環境で正常に動作していることを確認し、必要に応じて差分データの同期を行うなど、最終調整を行います。

この移行フローのイメージを図示すると次のようになります。Nutanix Moveを利用することで数少ない操作でNutanixへの移行が実行できることがわかります。

Nutanix導入パートナーを選ぶなら? 実績豊富だからできる安心のサポート

ここでは、HCI導入・移行で重要なポイントであるパートナー選びのポイントについて紹介します。企業の重要なインフラ移行を安心して委ねられるパートーナーを選ぶためにも参考にしてみてはいかがでしょうか。

■HCI導入・移行の実績、知見が豊富であること
HCIの導入や移行への不安を払拭するためには、実績豊富なパートナーを選ぶことがおすすめです。起こり得るトラブルや効率的な導入ノウハウ、運用サポートなどのサービスが期待できることから、安心できる運用につながります。

その点、双日テックイノベーション(以下、STech I)は、Nutanixをいち早く日本に持ち込んだ企業として知られ、国内初のディストリビューターとして、今なお国内販売実績トップして多くの企業に製品・サポートを提供しています。Nutanix認定資格保有者も多数在籍しているだけでなく、検証機を保有して自社の技術サポートセンターによる事前検証も行っています。また、ほかの仮想化製品やITインフラ製品、VMware、Nutanix搭載機器の取り扱い、DX化につながるワークショップ体験の提供(NELX)なども含めて、Nutanixを多角的に支援するための強みとなります。まさにNutanixを熟知したパートナーと言えるでしょう。 ▲自社保有の技術サポートセンター(NETFC)

■ニーズに対応した独自の保守サービスを展開
STech Iでは、Nutanix社が提供しているプロダクト保守に加え、ハイパーバイザーやネットワークスイッチも含めた仮想化基盤としての一元保守窓口サービスを独自サービスとしてオプション提供しています。日本最多の導入実績にもとづいた経験を活かした質の高いトータルサポートを行っています。詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
保守サービス>

まとめ

この記事では、Nutanixへの移行がスムーズに実行できる無償ツール「Nutanix Move」を紹介しました。今回は、主にVMware環境を運用している方でHCI選定を進めている方を対象に「コスト」と「移行しやすさ」にスポットを当て、合わせてパートナー選定の重要性についても取り上げました。

NutanixやNutanix Moveを活用した移行についてさらに知りたい方は下記の情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。ほかにも詳しい情報を知りたい方はぜひ、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

また、今なら期間限定でVMware環境からNutanix(AHV)への移行キャンペーンを実施しています(2025年3月現在)。ぜひ、この機会に利用してはいかがでしょうか。