NaaS(Network as a Service)の必要性
~ネットワークをクラウドでサービス化~
インフラストラクチャーのハイブリット化、大規模クラウド化が進む中で企業ネットワークにおけるWAN再構築が企業で進んでいます。
今回NaaSの必要性を説明します。NaaSについては動画でも解説していますので、そちらも合わせてご覧いただけますと幸いです。(セミナー)SD-WANとSASEだけで大丈夫?
~企業WANの最終型
■CXO(CEO,CTO,CIO)■情報システム部門役職者■クラウド戦略担当者
1.企業ネットワークの進化
企業ネットワークはいま進化が求められています。 昨今の動向を踏まえると4つのトピックスがあり、その対応が急務です。
- DXを行う上で最先端テクノロジーを利用する際、AI,Edge,5Gなどのリソースはクラウド上に展開されており、企業ネットワークはクラウド接続を意識した再構築が必要です。
- オンプレのクラウド化に伴い、システム担当者の好みやオンプレがMicrosoftやOracleの場合、そのまま同じベンダーが提供するCSPへの移行と、気づくとクラウドのマルチ化となっています。 またクラウド比率が上がるほど、従来のデータセンター内のネットワーク同様、クラウド内部のネットワークや異なるクラウド間のネットワーク形成が課題となります。
- 3年前のパンデミック後現在では、平常化しているコロナ禍とVPN Gatewayの脆弱性を突いたサイバー攻撃と相まって、リモートユーザーアクセスに対する、新しいセキュリティアーキテクチャーの導入が必要となっています。
- 従来のネットワークも必要なインターフェイスとして、接続性の維持が必要です。
2.なぜNaaSが必要なのか
これらの課題を全て対応することが企業毎に可能でしょうか?ネットワークもコンピューティングと同じようにクラウド化、サービス化が必要です。
一方で、既存のSD-WANやCloud OnRampは、インターネットブレイクした後のクラウド接続までは意識したソリューションではありますが、クラウド接続後の、クラウドネットワークを見据えたソリューションではありません。 また、SASE/ZTNAは「識別」「認証」「認可」を、ユーザーが利用するデバイスなどのエンティティベースで、セッション毎に行うセキュリティのアーキテクチャーであり、 接続対象がクラウドであることを特段意識したソリューションではありませんし、そもそも、ネットワークセキュリティに位置付けられ、新たなネットワークインフラストラクチャーではありません。
そのような中で、クラウド接続後クラウド内部のネットワーク、リージョンネットワークや異なるクラウド間の、マルチクラウドネットワーキングも考慮した、新しいネットワークアーキテクチャーが求められています。 また、従来の接続手法であるIPsecVPNやSD-WANも収容し、クラウド閉域接続であるDirect ConnectやExpressRouteもサポートし、SASE/ZTNAのセキュリティアーキテクチャーも実装する必要があります。
このような様々な相互接続性をサポートし、インターフェースを持ち、必要に応じネットワークのスペックや接続対象の拡張・縮小も自由にDIY可能なサービス。 ネットワークのクラウド化、これがNetwork as a Service、NaaSです。
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3.NaaS(Network as a Service)/Alkiraとは?
Alkiraは、複数のクラウド、サイト、ユーザーをすべてパブリッククラウド上に構築されたネットワークで統合したNaaSです。 Alkiraは、グローバルネットワークの構築、運用、管理を自動化し、簡素化します。 Alkiraの導入には新しいハードウェアを導入する必要も、ソフトウェアをダウンロードする必要も、クラウドアーキテクチャを学ぶ必要もありません。 これにより企業のネットワーク担当者は、より速く動き、より少ない管理で、より多くを節約することができます。
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